官能部部誌ができました
パブーさんで配布しています。
ぜひご覧ください!
乙女のグッとくるお話を追求する部活動、官能部初の部誌です。
名古屋コミティアでは、「官能部」という名前がけっこう目を引いたようです。
「へええ、なにこれ」という感じでちらっと見ていかれる方が多かったです。
「おとなの部活動・・・へえ」的な。楽しいですよ、おとなの部活動は。
名前買いしてくださる方も。
気づくと、お買い上げくださったのは男性がほとんどだったという…。
なにはともあれ、ありがとうございます!
さて、部誌の中身を、引用しつつ簡単にご紹介していきたいと思います。
【官能部と夏の思い出・・・琴さん】
小説に挑戦してみると、性描写で必ずつまづく。そこまでは順調にいっても、だ。
まず、肉体の描写というか、身体の部分の呼び名をどうするかが非常に難しい。
たとえば胸や性器の描写は、官能小説には欠かせないものだが、「乳房」とか「乳首」とか「あそこ」といった言葉では、官能レベルが足りない。直接的な表現ではなく、どこか秘めやかでひとひねりあった方が、よりいやらしさをかき立てるのだと思う。
官能部副部長、琴さんによるエッセイです。
官能というキーワードをもとに、創作にとりくまれた心情や文を生み出すのに苦慮されている過程がかいまみえます。
誠実に、かつ楽しんでこのテーマと向き合っておられる姿がすけて見えます。
【三十一文字の裏側・・・糸村和奏さん】
短歌とショート・ショートによる作品を書いてくださいました。
たった三十一文字に、凝縮されたものがある。背後に秘められたものがある。
そしてそこから湧き上がるイメージは無限大で、とてもとても個人的なものだと思うのです。
官能というものを表現するには、短歌はまさにぴったりの表現方法ではないかなと感じます。
短歌に凝縮された悲喜こもごも。みずみずしい情動を感じてください!
この思いが行き場を無くしたら、自分の一部は確実に死ぬだろう。
彼のためだけに生きている細胞が、そろって滅び行くだろう。
そうして、再び生まれ変わる時。
残り火のようにくすぶる細胞の残骸が、新たな思いにとり憑いて。かさぶたを剥がすように、ひりつかせるのだ。
「目も耳も舌も手首も足指も全て締め付けられたる君に」
【ある夜と朝 たかさわ】
恋人たちのいる情景。
「あ」
彼女は、いまさらびっくりした声を上げた。
ぼくは手の甲を口元に押し当てた。彼女のきゃしゃな手の中で、どんどん堅さをましていくぼくの分身。息を吐くと、彼女は伏せていた目をあげてささやいた。
「気持ちいいの?」「……悪いわけない」
天を向いた高ぶりから、透明なしずくがふくれ出て、ゆっくりと伝いおちる。手の平と指先でぼくをいたぶる彼女は、ただ面白がっているようにしかみえない。これは、だいぶん、腹立たしい。
【薫ふがごとく今盛りなり 小名さん】
七年前に交わされた約束。
それが今夜、果たされようとしている。
月夜の晩に忍んでくるは、かつて兄とも慕った従兄。
二人の恋を見届けて!!
「どこを見ている? 汝を妻問いしたのは私だよ」
男は握った娘の腕を引き寄せて、彼女の耳元に唇を寄せた。
「あの木簡が私の代わりだったというのなら、あれがずっとあった場所は私のものだね」
男がそれを言うのと、彼の手が娘の衣の袷紐を解くのとは同時だった。ふわりと放たれたそこから、娘の白い胸乳がこぼれた。咄嗟にそれを隠そうとした娘の隙を突いて男は娘を褥に押し倒した。
【秘密の官能ラクガキ帳・・・早虎さん】
部誌に華をそえるイラストエッセイ。
とにかくご覧いただきたいです!
本来は、ファンタジー系ラブストーリーだったのですが、何故か段々「官能」表現中心になって来てしまい、気づいたらそれメインで十数冊!誰に見せるでもなく自己満足だけで、夢中になって(汗)。
【そなたの空・・・たかさわ】
更級日記 竹芝の例の話を、妄想した掌編。
「ものを知らぬおとめだと、都合が悪いのですか」
男は肩をゆらして笑った。
「はい。たいそう都合が悪いのです」
私を本殿へと続く廊のところに降ろすと、男は帯に挟んでいた菖蒲を私の朱の袴にそっとのせた。浅黒い手が、ひざを撫でたと思ったのは、気のせいだったのか。
ひどく真剣な、でもどこか惑いを刻んだような瞳に見下ろされた一瞬、身がやかれるような思いがしたのは、気のせいなのか。
【乙女に捧げる官能的な二十の質問】
必見!
わかるわかる、と共感できるところあり。
そんな趣味まで!? という部分あり。
読んでどう感じたか、ぜひ教えてください…!!
以上、簡単に部誌を紹介してきました。
その2の発行も考えていますので、「面白そう」と思われましたら、ぜひ入部をご検討ください。
官能部です、と名乗れば、今日からあなたも官能部員。
乙女のぐっとくる萌えを、共有していきましょう。
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4名の方が寄稿してくださいました!
どうもありがとうございます。
2012年9月16日に名古屋国際会議場 で開催される
コミティア・イン・名古屋に参加します。
しろたへの@官能部 で参加予定です。
ひょんなことから発足した官能部(乙女のぐっとくる萌え話を追求する部活動)ですが、
せっかくなので部誌をだすことを検討しています。
内容は、官能に関するアンケートの結果と
みなさまからの原稿をいただければ、作品をのせつつ、私も官能的な何かをがんばって書きたいと思います。
どなたでも、お気軽にご参加ください。
こっそり、匿名での参加も大歓迎です。
完成後は、コミティアで紙版の販売・寄稿者に部誌送付。
電子書籍的なかたちで、無料で配布したいと考えています。
【乙女にささぐ官能的な20の質問】
【寄稿について】
一作につき2000字(原稿用紙換算5枚)~4000字(10枚)
お一人5作まで。
オリジナルであれば、ジャンルは問いません。
官能萌えについて、思いのままにお書きいただければと思います。
小説、書評、短歌、俳句、詩など なんでもありです。
イラストは、JPEG形式で添付してください。
テキスト形式でメールに添付して、yrdhp744☆yahoo.co.jp(☆を@へ)までお送りください。
メールのタイトルは 官能部部誌原稿 でお願いします。
寄稿してくださった方には、紙版の部誌をお送りしたいと思います。
紙の部誌ご希望の方は、原稿送付時のメールに、郵便番号とお名前とご住所を明記してください。
イベント後、一月くらいでお送りしたいと思います。
しめきりは8月24日(金)です
こころに秘めてきた萌えを、これを機会にみんなで共有しませんか!!
書いてみて、不安になっても、大丈夫です。
とりあえず送ってみてください。
カタチにできたら、ぜひ見せてください。私が見たいんです…。
もしかして、「私もそう考えていた!」という賛同者があらわれるかもしれません。
書くことで新たな発見があるかも。
何かご不明な点がありましたら、お気軽におたずねください。
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