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麗し女を、ありと聞こさば4

「御方はいずこにおわすのだ」 よほどしびれを切らしたと見える。篝火のもとで見る山城王の顔は憤りのためか赤黒くくすんでいるようだ。「さあ。こちらも探しているのだが」 科戸王は素っ気なくこたえた。 すでにあたりは暗くなり、庭のあちこちに火が焚かれていた。まもなく宴の始まろうと言うときに、稚羽矢はちらとも顔を見せない。どうせのこと、一番安全なところにでも籠もっているのだろう。 自分から出てこないなら、引...