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新枕2

科戸王が立ち去ったのを見送ったあと、鳴り出した胸を狭也は衣の上からそっと押さえた。(あたしはなんて鈍いのかしら) あそこまで言わせてしまうなんて、ほんとうに鈍感もよいところだ。思いもかけなかったとはいえ、こうまでうろたえてしまう姿をみる前に王が去ってくれて本当によかった。「稚羽矢はどんな様子だ?」 ほどなくして、開都王と鳥彦が訪ねてきた。「ただの風邪らしいが、稚羽矢にふつうがあてはまるかというのは...