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祝言の日まで11

「姫が宮へ行っただと」 我が耳が信じられず、もう一度聞き返した。一人娘はまだ稚い。だから館にずっと籠めおいて、ほかの豪族の娘たちのように宮に出すことはしなかった。「なぜだ」「あらたな大王が后を求められているらしいという話が、姫のお耳に入ってしまいました。もしご自分が参上しなければ、父王が不興をかうのではないかと、急いでお出かけになったのです」 気分の悪さをおして床から起きあがると、主人を気遣うよう...